
就職活動マナー
日本の企業は、個人の能力だけでなく、礼儀やマナーも重視します。筆記試験や面接で能力が高いと判断されても、身だしなみや言葉づかいに問題があると選考から外されることもあるので就職活動マナーをしっかり理解しておきましょう。
身だしなみ
個性的で目立つ服装ではなく、清潔感ある服装が好まれます。スーツやシャツのしわ、汚れもマイナスポイントになるので注意が必要です。具体的な就職活動ファッションは学情ナビ「身だしなみの小部屋」でチェックしましょう。
言葉づかい
言葉づかいでポイントになるのが敬語です。完璧な敬語が求めるわけではありませんが、面接や会社訪問など就職活動のあらゆる場面で必要になりますので、基本的な敬語は使いこなせるようにしておきましょう。
尊敬語 (相手の状態や動作に敬意を表す表現) |
謙譲語 (自分の低めることで、相対的に相手に敬意を表す表現) |
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いる | いらっしゃる | おります |
行く | いらっしゃる | 参る、伺う |
来る | お越しになる | 参る |
言う | おっしゃる | 申す |
聞く | お聞きになる | 伺う |
見る | ご覧になる | 拝見する |
知る | ご存じ | 存じる、存じ上げる |
食べる | 召し上る | いただく |
する | なさる | いたす |
与える | くださる | 差し上げる |
すいませんが | 申し訳ございませんが、恐れ入りますが |
メールでのマナー
就職活動中は採用担当者とEメールでやり取りすることが多くなります。ふだん友人に送るような文章や用件だけを伝えるだけの短い文章は避けましょう。
- 文章は、宛先・自己紹介・本文・署名などに分け、読みやいように書きましょう。
- 誤字や脱字がないか最後にしっかり確認しておきましょう。
- 絵文字や(笑)のようなくだけた表記はやめましょう。
- 急な用件や謝罪する場合は、メールではなく電話を使いましょう。
- 受信したメールは、できるだけ早く返信しましょう。
電話でのマナー
面接のアポイントを取るときなど、採用担当者に電話をするときも気を配らなければなりません。言葉づかいはもちろん相手への細かな心配りが好印象を与えます。
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- 早朝や深夜、始業・終業間際、昼休みは避けましょう。
- はじめに自己紹介と挨拶をし、担当者に話す時間があるかを必ず確認しましょう。
- 相手が名前を聞き取れるように、はっきりと自分の名前をアルファベット、カタカナ、漢字で説明できるようにしておきましょう。
- 言葉づかいに注意し、はっきりとした声で話しましょう。
- 用件が終わった後は、お礼を言い、相手が電話を切ってから電話を切りましょう。
企業訪問や面接でのマナー
面接などで企業を訪問するときは、企業に着いてから帰るまでの行動やしぐさも選考材料にされる場合があります。基本的なビジネスマナーが問われますので、事前に必要なマナーを身につけておきましょう。
- 受付では、自分の名前、学校名をはっきりした声で名乗りましょう。
- 面接の控え室では、おしゃべりをしたり、携帯電話を使ったり、キョロキョロしたりせず、落ち着いた態度で順番を待ちましょう。
- 面接室に入る前に、ドアを軽く3回ノックしましょう。
- 面接室に入るときは「失礼いたします」と声をかけ、面接官に背中を向けずにドアを閉めましょう。
- 面接官に着席を勧められてからイスに座りましょう。
- 着席の際、カバンは足もとに置きましょう。
- 退席するときは「本日はありがとうございました」と述べ、おじぎをしましょう。