ES対策実践講座
最後に、ESでの言葉遣いについて、チェックポイントを6つお伝えします。
下書きの段階で、自分の文章が他人に伝わりやすいものになっているか、きちんと確認してから本番に臨んでください。
ESは学生仲間ではなく、あなたのことを全く知らない年上の社会人たちが読むものです。
中には役員、社長もいるかもしれません。
文学作品のように美しい文章である必要はありませんが、「正確でわかりやすい」言葉遣いを心掛けましょう。
~ESで目指す文章 6つのポイント~
1.一文は短くする
2.結論から先に書き、焦点を絞る
3.自分の言葉でわかりやすく
4.主語と文末に注意
5.なくても通じるなら接続詞は省く
6.学生言葉・ムダな表現に注意
1.一文は短くする
一つの文章は、なるべく短くしてください。
あれこれ話を盛り込まず、一文で伝えることは原則一つに絞りましょう。
一文の目安は20~40文字程度に。
特に、書き出しの一文は大事です。
書き出しの一文がダラダラ長くてわかりづらいと、読んでもらえません。
2.結論から先に書き、焦点を絞る
文章は「結論」から書くようにしましょう。
その方が書きやすく、読み手にも言いたいことがスムーズに伝わります。
「結論」→「具体的なエピソード」→もう一度別の言葉で「結論」で締めると、わかりやすいでしょう。
話をあれこれ盛り込みすぎると散漫になるので、焦点を絞ってください。
3.自分の言葉でわかりやすく
社会人に向けて書くのは緊張しますが、難しい言葉遣いにする必要はありません。
自分の言葉でわかりやすく書いてください。
格好つけた借り物の言葉はいりません。
当然ですが、ネットで誰かの立派な文章をコピペしてちょっと書き換えたりするのもダメです。
ウソを書くのも当然×。
ごまかしても、面接で話した時にバレます。
4.主語と文末に注意
主語と述語は、なるべく近いところに置きましょう。
「私は・・・・・(かなり長い文)・・・という活動をしました」と、主語・述語が離れると読みにくくなります。
ESの主語は原則として「私」なので、「私は」は省略してOK。
「私が学生時代に頑張ったことは・・・」と、質問文をオウム返しにする必要もありません。
文字数ばかり食ってもったいないです。その分を別の情報にあててください。
5.なくても通じるなら接続詞は省く
「そして」「また」「このため」などの接続詞も省いてOKです。
なくても通じる場合がほとんどです。
接続詞が多いとまどろっこしく、読みづらいので、一度、接続詞を全部省いて全体をすっきりさせ、ここぞというところだけ効果的に使ってください。
ただし、「しかし」など逆接の接続詞は省けない場合もあります。
6.学生言葉・ムダな表現に注意
普通の日本語かと思ったら実は学生言葉、という場合が結構あります。
たとえば「バイト」→「アルバイト」、「なので」→「ですから」としてください。
「見れる」「食べれる」という「ら抜き言葉」も、年配の人は嫌がることもあります。
「見られる」「食べられる」としてください。
「~というような」「~ということを」など、まどろっこしい表現も使わないように。
「営業という仕事」→「営業」でOKです。
その他、誤字・脱字は論外です。提出前にもう一度、全体のチェックを忘れずに。
では、みなさんの健闘を祈ります。
#6 ESの文章 ~言葉遣いを最終チェック~