ES対策実践講座

朝日新聞presents あさがくナビ就職支援セミナー seminar02 面接対策実践講座

面接の実例をチェックしてみよう

面接では、ESで書いた内容について、いろいろと聞かれます。

ESの三大テーマである、
①「自己PR」
②「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」
③「志望動機」

は、面接の時までついて回ります。

たとえるならESは、あなたを主人公にした映画の「予告編」、面接は「本編」のようなもの。
短い予告編では、スペースの都合で書ききれなかったこと、新たに伝えたいことがあると思います。
ぜひ本編の面接でアピールできるように準備しておきましょう。

面接のコツもESと基本的には同じです。
「ガクチカ」=過去の自分、「自己PR」=現在の自分、「志望動機」=未来と、時間軸のつながりを意識しながら、具体的なエピソードを伝えるようにするとよいでしょう。

企業の採用担当の人たちは、どんな観点から面接しているのでしょうか?
たとえば、学生の「過去の経験」と「未来の夢」では、どちらを重視しているのかわかりますか。
各企業の人事担当者を直撃して本音を聞いたところ、こんな意見が出ました。

「人となりは過去でわかる」
面接で見るのは、会社で活躍できるイメージがわくかどうか。
そのために、どういう考えを持って、学生生活をどう過ごし、どんな経験を積んできたのか掘り下げる。
志望動機など今後どうしたいのかも聞くが、人となりは過去の学生生活を見ていくことでわかる部分が大きい。(商社)

「未来のことは、ほとんど聞かない」
「将来何をしたいのか」「何ができるのか」は聞かない。
何をやってきたのか、何を考えてきたのかを聞く。
全部過去の話。未来を話してもらうことはほとんどない。
未来を語ってもらっても、その人の人柄や人物像は出ないのではないか。(損保)

「大学以前のこともじっくり聞く」
大学以前のことも時間をかけて聞く。
2次面接では小学校からの人生
を振り返ってもらってから深掘りする。
「小学校から水泳」とか「ずっとピアノ」とか。
困難があっても最後までやり抜く力があるかどうかを見ている。

 

聞いているうちに、途中ではっきり言わなくなる人がいる。
たとえば、ずっと水泳をやっていたのに、中学校でそれ以外に切り替えた人。
理由が後ろ向きだとあまり言いたくないのだろう。
でも、なんで水泳よりこっちを選んだのか、時間をかけて聞く。
腹を割って話してくれて、なるほどと思える内容ならもちろんOK。(レジャー)

「幼少時代から振り返る」
幼少時代からこれまでの過程を話してもらうと、いろいろなことが見えてくる。
「大学時代に頑張ったこと」を聞くと、やはり準備した答えが戻ってくるが、幼少時代からの過程を振り返ってもらうと、この人はこういう人生を歩んできたからこの先はこうなるだろうと想像できる。
将来の姿を想像できない人を採用するのは難しい。(銀行)

人事担当者によると、「未来よりも過去を重視」することがわかりました。
過去についても、大学時代だけでなく、幼少時代までつっこんで聞く企業もあります。
もし、あなたが小さい頃から長年続けてきたことがあるなら、積極的にアピールしましょう。
単に「好きだったから頑張って続けてきました」ではなく、長い歳月を通じてあなた自身が何を学んだか、どう成長したか、その経験を他の局面でどう生かしてきたかを語ってください。